ギリシャ世界

大部分の地中海地方では、果樹栽培や牧畜→海上貿易での穀物入手に関心

ギリシア人・古代イタリア人・・・古代地中海世界で大きな役割

 

エーゲ文明

 

エーゲ文明・・・前20Cから前12C頃にオリエントの影響で栄えた青銅器文明。クレタ文明とミケーネ文明がある

クレタ文明・・・前2000年頃クレタ島で発展。宮殿建築(クノッソスなど)が代表的。エヴァンズによって発掘

ミケーネ文明・・・前16C頃ミケーネ地方で発展。城塞王宮などクレタ文明と比較して戦闘的。シュリーマンによって発掘

→ミケーネ文明の人々はクレタ島や小アジアのトロイアも支配。貢納王政(貢納で王宮を養う)

→前12C頃突然破壊。暗黒時代を経て鉄器文明へと移行→イオニア人・ドーリア人・アイオリス人に分化

 

ポリスの成立と発展

 

ポリス・・・アクロポリス(城山)を中心に人々が集住(シノイキスモス)している都市国家。沿岸部を中心に成立

→社会安定・暗黒時代の終焉

人口増加による土地不足で、ギリシア人は地中海・黒海沿岸に植民市を建設→新ポリスへ

古代ギリシアには統一国家がなかったが、ヘレネス(ギリシア人)・バルバロイ(異民族)など同一民族意識はあった

 

市民と奴隷

 

市民・・・貴族(騎馬戦士・富裕者)と平民に細分。市民内は原則平等

奴隷・・・借金で市民から転落・戦争捕虜・異民族

ポリス・・・アクロポリス・アゴラ(公共広場)・田園

 

アテネとスパルタ

 

アテネ・・・イオニア系。奴隷制度が発達

スパルタ・・・ドーリア人の征服型ポリス。ヘイロータイ(非征服民の農民)やペリオイコイ(劣格市民の商工業者)

厳しい軍国主義的体制(貨幣使用禁止・他国との自由往来禁止など)

 

民主政への歩み

 

貴族の騎馬戦士中心→武器価格の下落で富裕平民も武器購入、重装歩兵部隊となり主力へ→貴族との対立

アテネ・・・ソロンにより財産政治(財産の大小で参政権を認める)の確立・債務奴隷(借金で奴隷になる)の禁止

僭主政治・・・僭主(独裁者)が市民の支持で非合法で政権奪取。ペイシストラトスなどが農民保護→民主政の支持基盤へ

クレイステネス・・・血縁による部族制の廃止(地域単位の政治)・陶片追放の導入(僭主の再発防止)

 

ペルシア戦争とアテネ民主政

 

ペルシア戦争・・・アケメネス朝ペルシア対アテネ及びその同盟市。アケメネス朝が敗北(マラトンの戦い)

戦後、テミストクレスにより海軍の拡充→サラミスの海戦(ペルシア対アテネ連合軍)での勝利

⇒ポリスの自由・独立を守った自信

 

ペルシア戦争後、再侵攻に備えデロス同盟(アテネが中心)を締結。

ペリクレス・・・民会(立法・行政・司法の最高機関。男性一般市民から構成される)の実現⇒直接民主政の完成

 

ポリスの変容

 

ペロポネソス戦争・・・アテネ(デロス同盟)対スパルタ(ペロポネソス同盟・ペルシア)⇒アテネ敗北・民主政の崩壊へ

一時テーベが主導権を握るが、その後は有力ポリス間の争いへ→傭兵の流行で市民の団結がなくなる

マケドニア・・・ギリシア人の一派。フィリッポス2世のもと、カイロネイアの戦いでアテネ・テーベ連合軍を破る

⇒スパルタ以外の全ポリスを支配下(コリントス同盟)に

 

ヘレニズム時代

 

ヘレニズム時代・・・アレクサンドロス2世の遠征からプトレマイオス朝エジプト滅亡までの約300年間

アレクサンドロス大王・・・フィリッポス2世の子。東方遠征に出発

アケメネス朝(イッソスの戦い・アルベラの戦い)、エジプト、インド北西部に渡る大帝国を築く

→死後、セレウコス朝シリア・プトレマイオス朝・アンティゴノス朝シリアなどに分裂

アレクサンドリア・・・東方遠征途上で建設されたギリシア風の都市

 

ギリシアの生活と文化

 

ギリシアの文化・・・明るく合理的で人間的な文化。ポリスの自由な精神風土が影響

 

ギリシアの宗教はオリンポス12神らによる多神教

→ギリシア文学は神々との叙事詩が始まり(ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』・ヘシオドス『労働と日々』など)

後にアイスキュロス・ソフォクレス・エウリピデスの三大悲劇詩人誕生。アリストファネスは政治・社会問題を題材とした喜劇

 

イオニア自然哲学・・・タレス・ピタゴラスが代表

→弁論が重要になると、ソフィスト(弁論・修辞の職業教師)誕生。プロタゴラス・ソクラテス・プラトン・アリストテレスらが有名

 

歴史・・・ヘロドトス(ペルシア戦争史)・トゥキディデス(ペロポネソス戦争史)

 

建築・美術・・・調和と均整の美しさを重視

パルテノン神殿(フェイディアスにより神殿内のアテナ女神像作製)

 

ヘレニズム文化・・・ギリシア文化をベースに各地域の文化に影響を受けた独自文化

ポリスの枠にとらわれない「世界市民主義」→エピクロス派・ストア派(ゼノンが開祖)

エウクレイデス(平面幾何学)・アルキメデス(アルキメデスの原理)

ムセイオン(エジプトアレクサンドリアの研究機関)が建設

ミロのヴィーナス